ノビネチドリが撮りたくてネットで検索したところ天神平や谷川岳にもあるらしいので行くことにした。ついでにナエバキスミレも撮りたい。
天神平には三年前と去年と過去2回車とロープウエイで行っているので、今回は電車で行き土合駅から歩いて直接谷川岳山頂をめざすことにする。
日本三大急登のひとつともいわれる西黒尾根を通るルートだ。
帰りは天神平方面に下り、状況によりロープウェイで下りてもいいし、土合駅まで歩いてもいい。
朝5時に起きて5時半過ぎに出発。
武蔵野線、高崎線、上越線など乗り継いで行く。
乗り換え時間があまりなく、トイレに行ったりして買い物の時間がなかった。
水上から先はsuicaが使えないというので、一旦水上で駅を出た。
なんか見覚えあると思ったら去年車で天神平に行った時に寄ったんだった。
おにぎりくらい買えないかと思ったけど、あるのはお土産ばかりだ。
諦めて切符を買い電車に乗った。ナッツとお菓子で乗り切るしかない。
10時頃土合駅に到着。
地下のホームは冬のように寒い。
「ヤマノススメ」なんかにも出てくるちょっと有名な階段が真正面にあったのでさっそく登り出す。

階段は思ったより緩く5段毎に2mくらい平らな部分があるのでウォームアップにちょうどいい。

駅から西黒尾根登山口まではちょっと距離があり電車の中でも見たトレランの外人の後ろを歩いた。
ヤグルマソウの花があったので写真を撮った。

10時40分頃登山口に着き、登山道を歩き出す。
すぐにタニウツギの花が出迎えてくれた。

天気も良く広葉樹の林の中を気持ちよく歩いた。

ユキザサが咲いている。

ギンリョウソウもたくさんある。

シャクナゲは花が終わってしまっている。

急に左側が開けて登山道は岩場になる。
岩場の黄色い花をどうせキジムシロか何かだろうと思いつつ見てみるとナエバキスミレだった。

2つの目的のうち1つ目はあっさり達成と思い写真を撮ったが強風でなかなか撮影は難しかった。
ツクバネソウも咲いている。

イワカガミは最初葉っぱばかりで花は終わっているように思えたが、だんだん花の咲いたものがでてきた。

最初の鎖場が出てきた。

垂直な崖ではなく鎖なしでもなんとか登れるくらいの岩場だ。
天気が良かったのも幸いしてそれほど怖くなかった。
1番の目的のノビネチドリはなかなか出てこない。
こんな乾いた尾根にありそうにないなと思いはじめたころ前方にそれらしき花が。
ノビネチドリが一株完全な形で咲いていた。


ノビネチドリの写真を十分に撮り、今日の目的は達成。
さらに鎖場が続く。


らくだの背を通過。

ナエバキスミレが群生している。

その後ホソバヒナウスユキソウ、ハクサンイチゲ、ユキワリソウといった植物が立て続けに出てきた。



穂が白くてきれいな小さい植物。スゲの仲間だろうか?

花の咲き乱れる急な岩場はかなり長く続いた。
振り返ると登ってきた道がよく見える。

やがて少しなだらかになり、そろそろ山頂が近いのだろうと思った。
ショウジョウバカマの花がまだ残っている。

山頂付近には雪が残っている。

山頂の手前で少しばかりの雪渓を越えなければならなかった。
ミツバオウレンの花が咲いている。

トマの耳に着き、オキの耳はすぐそこに見えたけどあまり時間もないし今度の機会にとっておこうと思い引き返した。


肩の小屋のベンチでお菓子で一服して、天神峠方面へと下る。

また雪渓を通るが下りは滑りそうであぶない。

案の定最後の5mくらいは滑って転んだまま滑り台のように降りたが、ついた手が冷たくて痛かった。
その後かなり急な岩場が長く続いた。
高山植物図鑑で見たような花。

赤い花のドウダンツツジ

赤いツツジ。

内転筋が突然つって、更に膝の裏までつった。
見覚えのある小屋に着いたと思ったら、もう去年天神平から登った熊穴沢避難小屋だった。
コバイケイソウの花はもうすぐ咲く感じ。

ツバメオモトは終わりかけ。

前に見たシラネアオイ、イワウチワなどの植物と、前は気付かなかったサンカヨウ、エンレイソウなんかがあった。




天神平に着いて時間を見るともう4時近かった。
歩いて下りようか少し迷ったけど、かなり疲れていてロープウェイの誘惑には勝てなかった。

ロープウェイは4時半までなので自販機のドリンクを1本ベンチで飲んでロープウェイに乗り下山した。
土合駅で1時間ほど待ちホームへ行くと地下ではなく普通のホームだった。

高崎で何か食べようと思い駅を出たけど蔓延防止のためどの店もちょうどオーダーストップしたところだった。
あきらめてニューデイズでサンドイッチを買って食べ、行きと同じ長い道のりを電車に乗って帰った。